★知識ゼロからのクラシック入門(高嶋さち子)
今日はCDの紹介ではなく、書籍の紹介です。
本書は(あの)高嶋さち子(ヴァイオリニスト)が書いたクラシック入門書です。
この本のいい点は、CD付きで、本で紹介しているクラシック曲のさわりを実際に聴くことができる点です。
もちろん、中身も素晴らしく、クラシックの知識が全くのゼロの方でも楽しめるように、曲や作曲者の解説、エピソードが満載です。
紹介している曲もバロックから20世紀の現代曲まで。
偏った選曲もされていませんので、クラシック音楽全般が見渡せます。
「クラシックはちょっと」という方にこそ、おすすめのクラシック音楽入門書です。
★知識ゼロからのクラシック入門(高嶋さち子)/ 楽天
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★ベートーヴェン:バイオリンソナタ第5番「スプリング」と 9番「クロイツェル」
ベートーヴェンほど、クラシック音楽のイメージが強い作曲家もいない。
確かに「楽聖」と呼ばれ、音楽室に飾られていた気難しそうな表情のベートーヴェン像は、
クラシック音楽をなぜか堅苦しいイメージにしてしまった。
しかし、ここで紹介する「春」と名付けられたバイオリンソナタを聴けば、そんなイメージは
払拭されるに違いない。
この「春」は第1楽章から、いかにも春の到来を告げるような伸びやかな旋律が繰り広げられる。
また、「クロイツェル」は、トルストイの小説にもなっている。
古典派からロマン派へと大きく転換させたベートーヴェンは、やはり偉大だ。
「春」を作曲した年も1801年、まさに19世紀の幕開けにふさわしい曲となった。
彼は、生涯で10曲のバイオリンソナタを残したが、その中でもこの2曲は有名で、こよなく愛されている。
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★モーツァルト / セレナード『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
モーツアルトほど世界中の音楽ファンに親しまれている作曲家はほかにいないだろう。
(詩人の谷川俊太郎は「死ぬことはモーツアルトの曲が聴けなくなること」だと詩の中で述べている。)
さて、この『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』という長ったらしい名は、『小さな夜曲』ということになる。
モーツアルトは短い生涯で、たくさんのセレナードを作曲した。
これらの曲は貴族の夜会や食事会にてBGMとして演奏された。
今でも喫茶店などでこの曲を耳にすることが多い。
モーツアルトを聴くと「頭がよくなる」という説があり、その説を裏付ける
ようなアルバムも売っている。
本当に頭がよくなるかどうかは別にして、『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』を聴くとリラックスできるので、肩こりには効くかも。
というようなところから、クラシック音楽に親しむのもいいかも。
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★ヘンデル / オラトリオ「メサイア(救世主)」
思わず圧倒されてしまう大宗教曲!
ヘンデルはこの演奏すれば優に2時間半はかかろうかという大作を、わずか3週間で書き上げた。
全曲は大きく3部に分かれている。
中でも有名は「ハレルヤ・コーラス」は、第2部の最後を飾る大合唱である。
キリスト教信者でなくても感動ものの超大作だ。
クリスマスシーズンにはうってつけです。
バロック音楽って、なんだか、いいよね。
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★アルビノーニ / 弦楽とオルガンのためのアダージョ
バロックのいいとこ取りをした新作!
アダージョとは「ゆったりと」という感じでテンポをゆっくりとして演奏されます。
最近では、クラシック曲の「アダージョ」だけ集めたCDもあり、これはこれで、ストラス解消にいい。
アルビノーニのアダージョは、弦楽器がすすり泣くように奏でるメロディとオルガンの音色とが相まってすっかりバロック音楽の人気曲となった。
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